lyrics
花が咲いた
腐りゆく雑木の隅で
赤くひしゃげた形をしている
紅葉が燃え盛る
まるで写真の様に
静かに紅く揺らめいていた
意識の器
水面は私を映す
色褪せた簪に
いつか遠くで覚えた香りがする
消えぬ想いは香木に依るものなのだろうか
四季は生命が回り、流転する
絶えず廻り、いずれ円となる
魂は幾何の模様を描く為に存在している
揺らぎ、惑う
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果てなき旅路が終わる
還る事など無いのに
潰えた夢は依り代を探す
また、歩かせるのだろう
崩れた揺り籠の軋む音
垂れる羨望と収束する諦観
その鼓動は道を巡らすものなのか
その渇望は形而下の花を咲かすのか
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子供達の箱庭に
私達は入れない
敬虔な祈りは届かない
亡くした瞬間は戻らない
虚ろに星霜を重ねて
ただ、朽ちて尽きるのを待つしかない
透明な太陽は暖かく
やわらかく、この生命を祝福する
歪な輪廻に一瞬の静寂を
歪んだ螺旋に存在する意義を
命の環の外に訪れる救済を
喪失と再構成を繰り返し
時が過ぎ人を失い
その形は獣なのか神なのか
目の前の壁を貫く為に
必要なものはただひとつ
イデア
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credits
from
SPIRAL,
released September 20, 2017
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