昼​想​夜​夢

from 宝石 by amahisa

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lyrics

落ち続ける
浮いている
溶けていく
固まっていく
気体になって、散らばる
固体になって、凍りつく

私はふと考える
鉛筆のロゴをなぞりながら
冷めていく紅茶を眺め
真っ白で巨大な空間に
落下していく

拡散と収縮を繰り返し
シナプスと記憶をねじり合わせ
細い紙縒りの糸を張り巡らしていく
雨が降ったら溶けてしまう
12時が過ぎたら消えてしまう
脆く拙い思考の軌跡

言葉と言葉が重なる時
青い稲光を見つけた時
線と線が交わり
火花が咲き電流が奔る
それは一瞬の閃光と共に
鮮やかな色彩が広がる

落ち続ける
浮いている
溶けていく
固まっていく
気体になって、散らばる
固体になって、凍りつく

一枚の紙と、一本の鉛筆で
その光景を一つの言葉に書き表す
残さないようゆっくりと
同じ色を使って、丁寧に

書き写していると
空白が滲み溶け出して
空間に淡く浮き上がって
瞼の裏側にもぼんやりと

遠く地平線までグラデーションが続いている
たくさんの言葉が空に浮いていて
私の欲しかった詩が浮かんでいて
手を伸ばしたら掴めそうだったのに
手を伸ばしたら掴めそうだったのに
私は落ちてしまったんだ

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from 宝石, released November 23, 2019

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