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mayrock - こ​こ​に​あ​る​な​つ

from MIKUHOP LP3 by V.A.

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lyrics

真っ赤に駆け巡ったカフェインとアルコールと
夜通しの徒労もすっかり白けちまった明朝
ほろ酔いの蟷螂と巧妙な蝶々のしょうもない恋模様の勝敗は今宵もドロー
大気圏ごしに届いた紫外線にグローする朝露に浸かる女郎蜘蛛の巣を
震わせる時刻表通りの始発の高らかなアナウンスがプロローグ

徐々に上昇する太陽と外気温
ゴウゴウと室外機の始動音

森羅万象有象無象魑魅魍魎と公共の諸々の茹だる正午過ぎたあたり
照りつける光量に朦朧と木霊するサイレン注意喚起光化学スモッグ
サイダーの気泡にも金魚鉢のあぶくにも噴水の飛沫にも
ひとつひとつコピーされた大量の太陽から街中を逃げまわって
結局正気なんて保てない

まさかの相合傘 やむにやまれぬ劣情が
結露して汗ばんだ手のひらを握りしめる
唐突の降雨 無影灯の下にすれ違う雨傘が受信するラブソングに恍惚

億兆の雨粒のカプセルに包まれた極小のパラレルワールドか小宇宙
ひとつぶははやがて路肩に吸い込まれ忘れ去れば
振り出しだ予報通り降ったデジャブ

隙だらけのだらけきった格好で闊歩する通り雨の過ぎた
路上の水たまりを覗き込めばセンチメンタル
オレンジが照り返すびしょびしょの土壌に立ち込めるスコールのペトリコール

上空の気象衛星を見上げては人知れず
黄昏る乱れ髪の低気圧少女の煩いの末期症状みたく
真っ赤に燃え盛る太陽は真っ逆さまさ

時計仕掛けの宵の帳がいよいよと閉じかければ
プランターの月見草も仰ぐ大輪の開花
日めくりの1ページごとのエピローグは遠く空の彼方
天の川の川辺で焼いてしまえば秋の空の星になる

credits

from MIKUHOP LP3, released July 16, 2018

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